今回は、男性の体型お悩みについてです。
スーツ、カジュアルウエアの着こなしは、どんな体型であっても、洋服の自然なシルエットを損なわないジャストサイズの服選びが大前提です。
ディテール、カラーなど考えながら、ポイントを作る小物を駆使して、体型を隠すのではなく、目立たないようにすることが重要です。
メンズファッションの販売をしていた時に、一番多かったお悩みは、太め、小柄の方の着こなしです。
洋服を試着しながら、見た目をとても気にしていらっしゃいましたので、太め、小柄の体型に焦点をあて、アドバイスさせていただきます。
まず、太めの方は、イメージ的には存在感があり、人として貫禄を表現出来るので安心感があります。
体型を個性としてとらえ、多少スリムにみせる工夫をすれば良いと思います。
色は、シルバーグレー、ベージュといった膨張色は避け、濃紺、黒に近い色を選ぶと締まってみえます。
また、スーツの時は、下の写真の様にストライプ柄を選ぶことでスリムに見えます。
ネクタイは大きなドット、強い斜め線のレジメンタル柄など、太めの体型に負けない柄をセレクトするとステキです。
カジュアルシャツでしたら、大柄チェック、花柄も着こなせます。
色で引きしめ、柄を大胆にもってくると個性が出せると思います。
でもどうしてもジャケット、カーディガンなどに膨張色を着たい場合は、思い切ってインナーを黒などの収縮色で統一するとよりいっそう引きしまって見えます。
また、襟付きブルゾン、ポロシャツなどで首周りにポイントを作り、視線を上に集めるとお腹の印象も軽減されウエストが引き締まって見えます。
但し、ここで首が短めの方は、襟が小さいものを選ばないといけません。
クールビズの影響で、ボタンダウンを着たい時は、下の写真の様に小襟のものを選びましょう。
ボトムはボリューム感を抑え、トップスにボリュームを持たせる逆三角形のシルエットを演出していきましょう。
次に、小柄体型の方のアドバイスです。
小柄の方は、160センチ位までの身長です。
より身長を高く見せるために、アクセントを高い位置に作り、視線を高く集めます。
スーツだと派手なネクタイより、ウエストのシェイプ位置を高くしていくと効果があります。
ゴージライン(上襟、下襟を区切るライン)も高いジャケットを選びましょう。
視線が上がり、スラッとした印象を与えます。
また、胸元にポケットチーフを挿すと視線をさらにあげられます。
TPOによって取り入れると良いと思います。
パンツのカフス幅は、3.7センチが脚のバランスがキレイに見えます。
シングルだと、細身のフィット感のあるものを選びましょう。
たるませず、まっすぐなひざ下ストレートのパンツが脚を長く見せます。
カジュアルパンツでも取り入れて見ましょう。
小柄の方は、全体の印象が重くならないように気を付けることが大切です。
腕時計も小ぶりのものを選び、存在感のあるフレームのメガネで印象をあげていくとステキだと思います。
太め、小柄でない方は、神経質にならないで、バランスをみながら自由に着こなしていくと良いと思います。
ベーシックな着こなしが好きな方は、色数を少なくする。
ひとつのアイテムで用いた色を、他のアイテムの一部にさりげなく使い、色をつなげていく。
赤、イエロー、エメラルドグリーン、ロイヤルブルーなどはインナー、小物などに持ってきて、アクセントカラーとして使う。
すると、風景になるステキなコーディネートが出来ると思います。
サイズがあった服選びをして、気になるところは目立たせないようにしていく。
オンとオフ、TPO、体型を個性と考えながら、自分らしくオシャレの幅を広げて下さい。