とても寒い日が続きますが、桜は春に向かって頑張っています。
つぼみはまだ小さいですが、これからですね。
桜で志村ふくみさんのはなしを思い出しました。
お正月に染織家 志村ふくみさんの日々が放映されていました。
志村ふくみさんは、京都・嵯峨野で半世紀、植物からとれる自然の染料で糸を染め、鮮やかな着物を織りあげてきた人間国宝でもあります。
”色にいのちがある”
89歳を迎えた今も、植物から色の無現の表情を引き出しています。
その中で特に印象に残ったメッセージが、桜のはなしです。
(わかりやすく、まとめてみました)
「3月に桜の枝を頂き、早速煮出して染めてめると、ほんのりした桜色に染まりました。
9月に滋賀県の桜をためしてみましたが、3月の桜と違って、匂い立つことはありませんでした。
その時初めて知ったのです。
桜が花を咲かすために樹全体に宿している命のことを。
一年中桜はその時期の来るのを待ちながらじっとためていたのです。
植物にはすべて周期があって、機を逸すれば色はでないのです。
友人が桜の花弁ばかりを集めて染めてみたそうですが、それは灰色がかったうす緑だったそうです。
幹で染めた色が桜色でした・・・」
色はなんて奥深いのでしょうか。。
志村ふくみさんの色を追求していく姿に、こころを打たれました。
私は色をデザインしていく上で、全く甘いと気づかされます。
”色を追いかけるな、色はいただくもの”
美しい色、自然に感謝し、謙虚な気持ちを忘れてはいけないと思いました。
春の明るい日差しの中で、桜色が輝くのを早くみたくなりました☆